【初心者必見】やってみてわかった有機野菜栽培のコツ4選

みんなの畑ライフ
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ちゃんと野菜のお世話をしているのに、なぜかうまく育たない…、ということはありませんか。?

シェア畑で実際に野菜たちを育ててみてわかった野菜栽培のコツや初心者が陥りやすい、やったらダメ的なことを整理してみました。

ここで紹介するコツの前提条件は、シェア畑のような化成(化学)肥料を使わない無化成肥料、無農薬栽培(有機栽培、有機農法)の前提です。

(1)肥料を与えすぎない

無農薬・有機野菜栽培では、肥料や土壌改良を目的として、牛ふん、鶏ふん、油カスなどを使用します。

野菜は肥料が少なすぎても多すぎても、うまく育たないと言われています。

肥料が少ないと育たないと言うのは初心者でも想像ができますが、実は野菜にとっては肥料は多すぎてもかえって野菜の生育を阻害してしまいます。

どうも野菜を初めて育てる人は肥料を多く与えてしまう傾向があるようです。

それは肥料をより多く与えた方がより早くより大きく育つと誤解(錯覚)しているからではないでしょうか。

あるいは、肥料の少なすぎを避ける意味や、少なすぎよりかは多めに与えた方がいいだろう、という思考が働いているように思います。

豆類のように、肥料をまったく好まない野菜もあることも注意点です。豆類を育てる場合は、肥料は不要(逆に入れてはいけない?)です。

シェア畑では、育てる野菜ごとに、何の肥料をどれくらい、種まきから逆算していつ頃までに入れて耕せばいいのかがわかるようになっています。

なので、解決策のひとつとしては、規定量をきっちり守って肥料を入れるということになります。

ほかの解決策として、たとえば、肥料の与え方として、栽培初期の頃は意識して肥料は少な目にしておいて、「野菜の成長が停滞しているな…」と感じたら追肥をする、という手もあります。

最初から肥料が多すぎる場合、後から減らすことはできませんが、少ない場合は足して追いかけることができるからです。

なお、意外と盲点ですが、シェア畑や市民農園の場合、区画の前の利用者が肥料をたっぷり与えていた可能性もあります。なので、はじめて畑をレンタルしたときは肥料を与えないで野菜の成長度合いで追肥する方がよいやり方だと思います。

では、なぜ肥料の与えすぎが野菜にとってマイナスなのでしょうか?

いろいろな問題点があるようですが、ひとつは肥料の与えすぎが、虫たちを逆に寄せ付けて食われてしまうことで、大きく生長できなかったり枯れてしまう、という話があります。

肥料は与えすぎもダメです。

(2)水を与えすぎない

これも、初心者にとっての意外な盲点になることなのですが、野菜に水を必要以上に与えすぎてしまう場合があります。

水の与えすぎによって根腐れや成育不良になってしまうことがあるのです。

「小玉スイカ」のように、水を一切与えない方が、育ちがよくなり甘い実をつける野菜もあります。

逆に、「枝豆」の収穫前の時期など、水を多めが与えた方が良い実が採れるケースもあります。

ただ、全般的に言えることが、想像以上に野菜に水を与える必要はない、ということです。

ちなみに、農家の人が畑でホースを使って野菜に水をあげているのをテレビなどで見たことはありますでしょうか…? あまり見たことはない・・・というかないですよね?。

農園の土壌の質にもよりますが、土の表面が乾いていても、土を20cmくらい少し掘ってみると土に湿り気があるものです。

土に湿り気があるうちは、水を与える必要はありません。むしろ、与えない方が野菜の成長にとっては良いのです。

(3)虫取りを地道にやる

野菜の葉っぱが目に付くくらい、丸く穴が開いて食べられている場合は、アオムシ(イモムシ)がほぼ(どこかに)いらっしゃいます。

パッと見て虫がいないように見えるのは上手に隠れているか、思っているよりも小さいので、一見したときに虫がいないと錯覚してしまうのです。

必ずどこかにいます。

アオムシは必ずどこかにいます

虫がいるのを放置してしまうと、葉っぱが食べられてしまい、野菜の成長が阻害されてしまいますので、地道な作業なんですが、虫取りはやった方が良い作業です。

大根などの根っこを食べる野菜は、葉っぱを多少食べられても気にならないケースもあります。

ですが、目につくくらいに食べられている跡があったときは、虫取りをしておいた方が良いと思います。

虫がいるかいないかは、必ずサインがありますので、葉っぱに虫食いの穴が空いていたら虫がいないか入念にチェックして、虫がいたら取り去りましょう。

隠れんぼのオニになったつもりで、入念に探してみましょう。

茎がしっかりした揺らしていい野菜であれば、ちょっと揺すると、ポタポタと虫が落ちてくることもあります。

(4)病気、変色した葉っぱは切り取って除去する

経験的に、病気や枯れて変色してしまった葉っぱはそのままに放置せずに、切り取って除去する方が良いように思います。

病気っぽい場合は、堆肥用野菜くず置き場まで捨てに行く方が良いです。これは、病気を広げないようにすることが目的です。

病変した葉っぱを切り取ることで、病気の広がり方が抑えられることが多いように思います。

このようになった葉っぱは切り取って畑の外に持ち出します。

変色した葉っぱは放置せずに切り取る

これは白さび病といって白い粉がふいたような病気ですが、このような病気になった葉っぱは切り取って畑の外に持ち出して捨てます。

■まとめ

野菜栽培のコツ
  • 肥料をあげすぎない。
  • 水をあげすぎない。
  • 虫に食べられている場合は虫取りをこまめにやる。
  • 病気、変色した葉っぱを切り取る。