ちゃんと野菜のお世話をしているのに、なぜかうまく育たない…ということはありませんか。?
シェア畑で実際に野菜たちを育ててみてわかった野菜栽培のコツや初心者が陥りやすいやったらダメ的なことを整理してみました。
紹介するコツの前提条件は、シェア畑のような化成(化学)肥料を使わない無化成肥料、無農薬栽培の前提です。
(1)肥料を与えすぎない
野菜は肥料が少なすぎても多すぎてもいけないと言われています。少ないとダメと言うのは初心者でも想像ができて分かりますが、実は野菜にとっては肥料は多くてもダメなのです。
どうも野菜を初めて育てる人は肥料を多く与えてしまうようです。それは肥料をより多く与えた方がより早くより大きく育つと誤解(錯覚)しているからではないでしょうか。
たとえば、肥料の与え方として、栽培初期の頃は意識して肥料は少な目にしておいて、「野菜の成長が停滞しているな…」と感じたら追肥をするようにした方がよいです。
最初から肥料が多すぎる場合、後から減らすことはできませんが、少ない場合は足して追いかけることができます。
なお、意外と盲点ですが、シェア畑や市民農園の場合、区画の前の利用者が肥料をたっぷり与えていた可能性もあります。なので、はじめて畑をレンタルしたときは肥料を与えないで野菜の成長度合いで追肥する方がよいやり方だと思います。
では、なぜ肥料の与えすぎが野菜にとってマイナスなのでしょうか?
いろいろな問題点があるようですが、ひとつは肥料の与えすぎが、虫たちを寄せ付けて食われてしまうことで、大きく生長できなかったり枯れてしまう、という話があります。

肥料は与えすぎもダメです。
(2)水を与えすぎない
これも割とよくある話しではありますが、野菜に水を必要以上に与えすぎてしまう場合がよくあるようです。
水を与えすぎることによって根腐れや成育不良になってしまうのです。
ちなみに、農家の人が畑でホースを使って野菜に水をあげているのをテレビなどで見たことはありますでしょうか?あまり見たことはない・・・というかまったくないですよね。
農園の土壌の質にもよりますが、土の表面が乾いていても、土を20cmくらい少し掘ってみると土に湿り気があるものです。土に湿り気があるうちは、水を与える必要はありません。むしろ、与えない方が野菜の成長にとっては良いのです。
(3)虫取りを地道にやる
野菜の葉っぱが目に付くくらい、丸く穴が開いて食べられている場合は、アオムシ(イモムシ)がほぼ(どこかに)いらっしゃいます。
パッと見て虫がいないように見えるのは上手に隠れているか、思っているよりも小さいので、一見したときに虫がいないと錯覚してしまうのです。
必ずどこかにいます。

虫がいるのを放置してしまうと、葉っぱが食べられてしまい、野菜の成長が阻害されてしまいますので、地道な作業なんですが、虫取りはやりましょう。
虫がいるかいないかはサインがありますので、葉っぱに虫食いの穴が空いていたら虫がいないか入念にチェックして、虫がいたら取り去りましょう。
(4)病気、変色した葉っぱは切り取って除去する
これも虫取り作業と似ていますが、病気や枯れて変色した葉っぱはそのままに放置せずに、切り取って除去しましょう。除去も畑の外まで持ち出して捨て去るようにしましょう。これは、病気を広げないようにすることが目的です。
このようになった葉っぱは切り取って畑の外に持ち出します。

これは白さび病といって白い粉がふいたような病気ですが、このような病気になった葉っぱは切り取って畑の外に持ち出して捨てます。
