シェア畑に興味があるけれど、評判や口コミが気になりますよね…?
ちまたに出ているシェア畑の評判や口コミを整理して、実際にシェア畑に入会している管理人の目線で、評判・口コミが妥当なのか、整理させていただきました。
シェア畑の評判や意見、評価、口コミは本当に様々なご意見がありました。
これからシェア畑に入会しようという方、レンタル畑に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。
シェア畑の良い評判、口コミ
まずは良い評判、口コミからご紹介していきます。
野菜について
瑞々しくて美味しい野菜が採れました。
夏野菜は夫婦2人では食べきれない程収穫でき、自分で育てた野菜の味に感動しました。
はじめての野菜づくりでしたが、初年度から大豊作でした。
無農薬で有機野菜が育てられるのがいい。育てた野菜を安心して家族に食べてもらえます。
「野菜」の良い評判には、野菜がおいしい、たくさん収穫できた、などの意見がありました。
私自身も同感で、畑でとれた新鮮な野菜はおいしく感じましたし、収穫量も野菜の種類で偏りは出ますが、満足しています。夏野菜のナスや葉物は食べきれないほどの量が採れました。
設備面について
道具、苗や種、肥料がすべて揃っているので手軽に農園に行くことがすごく便利です。
自分で道具を揃える必要がなく、野菜づくりに必要なものの用意が整っているので、初心者にも始めやすいのが良い。
設備面では、農作業道具が一式そろっていて手ぶらで気軽に農園に行けることが良いという意見が多いです。実際にシェア畑を借りている私自身もそう思います。
露地栽培でいろいろな種類の野菜を、通年で育てるとなると意外にいろいろな道具が必要になります。
なので、シェア畑を利用している人の多くが抱く感想なのかと思っています。
アドバイザーさんについて
農業のプロによるサポートはとても良かったです。質問したり的確なアドバイスをもらえて、安心して野菜づくりに取り組めます。
はじめて野菜を育てる不安がありましたが、毎回畑に行くと様子を見に来てくださり、アドバイザーさんが丁寧に何度も教えてくれるので本当に助かっています。
アドバイザーさんは、講習会では苗の植え方を実際にやって見せてくれたり、細かい質問にも対応してもらえて、サポートが手厚いです。
アドバイザーさんとはシェア畑で野菜づくりのサポートをしてくれる先生のような方々です。
私自身のこれまでの経験でも、アドバイザーさんにネガティブな印象を持ったことはありません。
これまでに入れ替わりもあったので、6名ほどのアドバイザーさんと接してきましたが、どの方も良い人たちばかりでした。
そのほかの意見
シェア畑で体を動かせばリフレッシュできるし、とても楽しいです。
シェア畑をはじめてみて、奥さんと2人で楽しめる共通の趣味ができ、会話が増えた気がします。
子どもとのコミュニケーションが増え、楽しいです。野菜を食べる機会も徐々に増えてきました。
シェア畑のイベントの料理づくりで調理法を教えてもらえるのが主婦としてはありがたい。
「リフレッシュ」できるという意見や、「コミュニケーション」が良好になる、という意見が目立ちました。
普段、屋外で体を動かせる機会がなかった私にとっては、畑での野菜づくりは良い気分転換…リフレッシュになっています。
さらに、夫婦のコミュニケーションの中で畑の話題や野菜の話題は増えたと思います。
シェア畑の悪い評判、口コミ
次に、シェア畑の悪い評判や口コミを紹介していきます。
野菜について
育てられる野菜の自由度がなかった…。
これと言って、特段おいしい野菜が採れるわけではない…。スーパーの野菜と同じ。
収穫できる量が思ったよりも少なかった…。
などなどのご意見がありました。
「シェア畑」は基本的にウネごとに何の野菜を育てるのか決められています。これは、「連作障害」を避けるためです。
「連作障害」とは、毎年毎年、同じ場所で同じ作物をつくると病気になりやすかったり、元気に育たず収穫量が落ちる現象のことです。そして、「連作障害」の原因は実はイマイチよくわかっておらず、回避する方法として、作物を作る場所を毎年毎年変えることが良いとされています。
それから、「シェア畑」はガチガチで育てる野菜が決められているのではなく、数種類の野菜から選択もできます。さらに、自分でタネや苗を買ってきて植えるのもOKです。
しかし、どこに何をどれだけ植えるのか全部自分で自由に決めたい!(知識もあって決められる!)、という人にはシェア畑はあまり向かないです。逆に、どの季節に何をどんな配分で植えたらいいのかよくわからない初心者向きと言えます。
Bさんの「野菜の味」に関して言えば、シェア畑で採れる野菜は味が濃くて新鮮でおいしいです。これは私個人の感想ですが、スーパーで買う野菜とは何か違います。
ただ、味覚は人それぞれですし、野菜の味が濃い方が苦手、という人もいらっしゃるので「野菜の味」は個人差が大きそうです。
野菜が好きな人は、畑の野菜とスーパーの野菜の味の違いはわかると思います。しかし、野菜は苦手でお肉が好きという人にはわかりにくいのかな?とも思っています。
つまり、野菜の味に関して言えば、お野菜が好きな人には畑の野菜はおいしく感じられると思いますが、お肉が好きで野菜はあんまり…という人には特段おいしくは感じられないのかな、と思っています。
Cさんの「収穫量」について言えば、自然が相手なので、聞いていたよりも収穫できない…、お隣の畑よりも実が少ない…、ということはあり得ます。
私の経験でも、小松菜の芽が出なかったり、大切に育てた小玉スイカをカラスに突かれてしまったり…、と失敗もいろいろありました。
ですが、そういう経験があったからこそ、種のまき方を注意したり、小玉スイカのネットを厳重に張ったりと、確実に収穫できるための知恵が身についてきています。
このあたりを「学び」と考えるかどうか…なのかな?と思います。
料金面について
シェア畑の料金は高いです…。市民農園なら年額の料金がシェア畑では月額になります。
シェア畑の料金は市民農園と比べると高いのではないだろうか…?
シェア畑は値段の割にメリットがないと感じました。
シェア畑の悪い評判でダントツに多い意見が、「料金が高い」という意見です。
高い理由は、①道具や苗などが完備されている、②アドバイザーさんの人件費、③住宅街や駅近などの立地がいい、④水道、トイレ、休憩スペース、駐車場などの設備が整っている、などが理由として挙げられます。
対策としていくつか料金を安くする方法もあります。
①「紹介制度」を使う、②友達とシェア、③キャンペーンを利用する、④郊外の農園を借りる、という4つの方法があります。
詳しくはコチラの記事にて解説しています。
アドバイザーさんについて
アドバイザーに当たり・はずれがある…。
野菜に詳しいアドバイザーもいらっしゃるが、そうでもない方もいらっしゃった…。
アドバイザーさんは常にいつでも畑にいるわけではないので、スケジュールをあわせて畑に行く必要があり、不便さを感じました…。
私の意見では、少なくとも私より野菜づくりの知識が乏しいアドバイザーさんにはこれまでに巡り合ったことはありません。
ただ、アドバイザーさんになる方は、長年なんらかの農業関係に携わっておられた高齢の方々が多いので、性格的に合う・合わないはあるのかもしれません。それが、Tさんのような「当たり・はずれ」のような意見になるのかもしれません。
Vさんの意見ですが、アドバイザーさんはいつでもいるわけではありません。アドバイザーさんがいる時間帯は、人が多く来る、土日祝日を中心にスケジュールされています。
逆に、平日では1~2日程度の頻度です。
そのため、土日は仕事で平日(月~金)がお休みの場合だと、アドバイザーさんとのスケジュール合せが難しくなってしまう可能性があるとは思います。
そのほかの意見
何年も同じ区画で借りているが、土地が痩せて、収穫量が年々減ってきている…。
Wさんのような、年々収穫量が減っているという実感は、私は持っていません。
収穫量に波はあります。いい年もあれば、悪い年もある。ですが、年々減っているということはないのです。
野菜の種類によっては、年々収穫量が多くなっていくものもあるので、なんとも言えないところです。
ひとつ言えることは、土地が痩せることで年々収穫量が減っていくことが実際必ず起こることだとすると、日本の農地でもう何十年、何百年と使われている農地は収穫量が減りすぎて使えないことになってしまいます。
Wさんの意見のように収穫量が減っている原因は土地が痩せているのではなく原因が別にある気がします。
それは、年々土地が瘦せることは考えにくいからです。
実際に借りている感想
私はシェア畑に入会して4年目になります。
実際に4年間利用してみての感想を紹介します。
野菜がおいしく感じる
最初に自分たちで収穫した野菜を食べたとき、新鮮さと味の濃さにちょっと感動しました。
新鮮なのは当然で、ほんの1~2時間前に収穫した野菜を食べているわけですから、当然です。
味が濃いというのは、野菜の種類にもよるのですが、甘味・うま味が強い場合と、野菜独特の苦味がある場合があります。
大根・カブ・キャベツ・白菜などは、いつものスーパーで買う野菜よりも甘く感じました。
大根の葉っぱや芽キャベツなどは野菜独特の苦味を感じました。でも、マズイわけではなく、主張が激しい個性的な味です。ただ、人によっては苦手という場合もあるかもしれません。
イチゴや小玉スイカは、意外に甘くて瑞々しく、毎年育てて食べたいと思ったりもしました。
ニンジンの葉っぱの天ぷらや、わさび菜(からし菜)のごま油あえ、など畑で野菜を作らなければ絶対に食べないような野菜料理を作ったこともあります。ニンジンの葉っぱは天ぷらにすると、サクサク軽い口当たりで何個でも食べれます。わさび菜(からし菜)のごま油あえは、わさび菜のピリ辛とごま油がよくなじみ、お酒のおつまみなどに最適です。
シェア畑で自分たちが作った野菜を食べるようになって、おいしく野菜を作ること・おいしく野菜を料理すること、に気が付きました。
健康的な生活習慣になる
畑仕事は、一部の作業は重労働になることもあります。
もっとも疲れるのは、土を耕してウネをたてる作業です。土の耕し方、どれだけ深く掘るかにもよるのですが、自分たちはかなりしっかりと土を掘り起こすようにしているので、鍬で土を耕す作業をした日はかなり疲れてしまうのです。
それから、夏場の雑草取りも地味に疲れる作業になります。しゃがんだ姿勢で、夏場に勢力を拡大する雑草たちを手作業でむしり取り続けるのは、腰が痛くなってくることもあります。
しかし、これが夜ぐっすりと眠るのに良いことだと思っています。
畑仕事が適度な運動になるのです。
畑仕事で適度に疲れることで、夜の安眠につながり、夜更かしもせずに翌朝スッキリと目覚めることができています。
結果的に、畑仕事によって健康的な生活習慣になっているのです。
畑えらびで大切なこと
無理なく通える近さか?
まず考えてみて欲しいことは、自宅から農園までの距離が無理なく通える範囲内であるか、ということです。
特に初心者の最初のうちは、①畑でどんな作業があって、②今日はどこまで完了できればいいのか?、③完了までにかかる時間はどれくらいか?、の見当がつきません。
すると、想定以上に作業が進まず、畑にちょくちょく来ることが多くなります。
それから、野菜の夏の実のリが良い時期ですと、1週間に2回程度、収穫に来た方が良い時期もあります。
こうした場合、自宅と農園の距離が無理なく通えるならば、面倒にもならずに通うことができます。
しかし、ちょっと無理して通っている距離だと、ちょっとした収穫や作業で畑に行くのも、だんだんイヤになってしまうものです。
なので、自宅から農園までの距離が無理なく通える範囲内かを自問自答してみることをおすすめします。
農園を見て楽しい場面をイメージできるか?
農園を見学したときに、「ワクワク」するような楽しい感情が湧いてくるかどうかも大切です。
少なくとも、家庭菜園として畑をはじめようとしている人は、重労働的な農作業を意図して来ているわけではないと思っています。
なので、楽しみながら、学びのある野菜づくりをイメージされる人が多いと思います。
畑をはじめて借りようとする人は、ほとんど全員、農園を見学することと思います。
その見学のときに、実際の農園を見て、自分自身がそこで畑仕事をしている場面をイメージしたときに、楽しい場面が想像できるなら、問題はないと思います。
きっと、楽しい農園ライフが待っているはずです。
野菜が好きか?
「シェア畑」で育てるのは「野菜」です。当然ですが、「牛」や「豚」などではありません。
なので、「野菜」が好きかどうか?という視点は意外と重要です。
私は、小学生のころ、クラスの女性担任の先生が、給食の時間に
お野菜を食べると、女の子は美人に、男の子はハンサムになるんだよ。
と言っているのを、鵜呑みにして意識して野菜を食べるようになりました。
でも、そこが、野菜を好きになったキッカケかもしれません。
今では、トマト、きゅうり、ナス、白菜、かぼちゃ…と好きな野菜もたくさんあります。
畑で、野菜づくりをはじめるなら、「野菜」が好きな人の方が断然楽しいと思います。
当然と言えば、当然かもしれませんが、今一度、「野菜」が好きなのか?どうなのかを自問自答してみてはいかがでしょうか。
もし、「野菜が好き」と言えるなら、畑仕事もきっと楽しめると思います。
自分にとって最適な農園を見つける
市民農園を選ぶにしても、シェア畑のような民営のレンタル農園を選ぶにしても、自分にあっている農園を選ぶことが大切です。
たとえば、育てる野菜の種類と分量は自分で自由に決めたいのであれば、シェア畑ではなく市民農園を選んだ方がいいです。
逆に、道具の用意や持ち運びが面倒だと思うなら、市民農園よりもシェア畑のような道具が完備されている民営のレンタル畑の方がおすすめです。
あとは、無農薬で野菜を育てたい、化学農薬や化学肥料は使いたくない、という場合は、市民農園よりシェア畑のような民営のレンタル畑がおすすめです。
というのは、市民農園は市販されている農薬は使用OKということが多いのです。つまり、以前の利用者や周囲の利用者が市販の化学農薬や化学肥料を使う可能性があるためです。
判断基準は上記以外にも多々ありますが、大切なのは自分にあっている農園を考えて選ぶことです。