野菜を育てるためには、土づくり、追肥、雑草取り、脇芽とり、虫除け、・・・などなどいろいろな世話が必要です。
しかし、野菜の中には、そこまで世話をせずに放置しても育つ野菜があります。
この記事では家庭菜園で育てた経験から、野菜の種をまいたあと放置していても、育つ野菜について解説しています。
■春まき野菜
①じゃがいも
じゃがいもは種イモを植えるときに、マルチや虫よけネットが不要です。芽が出たあとも、虫もつきにくく、病気もなく、放置しても育ってくれる野菜です。
②ピーマン
ピーマンは苗を植えるときに通常はマルチを張ります。
しかし、虫がつきにくいので虫よけネットは不要で、カラスなどの鳥もピーマンは狙いません。
虫もつきにくく、鳥にも狙われず、病気もなく、放置しても育ってくれる野菜です。
③枝豆
枝豆などの豆類は肥料が多いとうまく育たないため、肥料は基本与えない野菜です。
そのため、土づくりの段階で肥料が不要で、芽が出たあとも追肥は必要ありません。虫よけネットは必要ですが、最初に種を蒔いたら、収穫まで何もやることがなく放置しても育ってくれる野菜です。
ただし、収穫のタイミングを逃してしまうと、枝豆が黄色く変色し食感が悪くなってしまうため、収穫のタイミングだけ注意が必要です。
今回育てた枝豆の品種は「湯あがり娘」です。
④とうもろこし
とうもろこしは種をまく時期を2月とすることで、とうもろこしの大敵であるアワノメイガの繁殖時期を避けて収穫することができます。
アワノメイガが大敵であるために防虫ネットが必須ですが、それ以外はあまりやることはなく、放置しても育ってくれる野菜です。
ただし、肥料を好む野菜であったり、お世話をしてあげることでより良い収穫が望める野菜でもあります。放置しても育ってはくれますが、受粉の良し悪しによって、粒の詰まり具合に差が出てしまうことがあります。
今回育てたトウモロコシの品種は「ゴールドラッシュ」です。甘味の強いトウモロコシです。
■秋まき野菜
⑤にんじん
にんじんは虫がつきやすい野菜ですが、食べる部分が根っこなため、虫対策として防虫ネット等は不要です。
病気もなく、追肥も必要なく、放置しても育ってくれる野菜です。
ただし、種まきの時期は梅雨か秋雨のじとじとした時期に種をまくほうが、その後の成長がよいと言われており、実際そうしたら良く育ちました。
今回育てたニンジンは「黒田五寸」です。
⑥空心菜
空心菜は虫がつきにくく、病気もなく、追肥もなく、放置しても育ってくれる野菜です。
収穫するときに、根っこから引き抜かず、茎を一部残すことによって、しばらくすると新芽が出てきます。そして、このやり方で何回も収穫を続けることができます。
今回育てた空心菜は「エンツァイ」です。
⑦白菜(固定種)
白菜(固定種:松島純二号)はアブラムシがつきやすい野菜です。
しかし、種をまき芽が出たあと、気温が下がってくると虫の姿もなくなるため、成長と気温の低下のバランスがいいと、虫がいなくなり、特にやることもなく放置しても育ってくれる野菜です。
ただし、白菜は葉っぱが巻いてくれる(結球する)条件として、種まきのタイミング時期がせまい野菜と言われています。
そのため、9月下旬の発芽条件を満たしている時期(概ね2週間程度の間)を見計らって種をまく必要があります。
今回育てた白菜の品種は固定種の「松島純二号」です。鍋物などにすると甘くて歯ごたえのあるハクサイです。
⑧大根
大根はアブラムシがつきやすい野菜です。
しかし、種をまき芽が出たあと、気温が下がってくると虫の姿もなくなるため、成長と気温の低下のバランスがいいと、アブラムシがいなくなり、特にやることもなく放置しても育ってくれる野菜です。
今回育てた大根の品種は「耐病総太り」です。
⑨ニンニク
ニンニクは種ニンニクを植えるときに、マルチや虫よけネットが不要です。
芽が出たあとも、虫もつきにくく、病気もありません。4月~5月頃は新芽が出てくることがあり、新芽は切った方が、実は大きくなります。それ以外は特にやることはなく放置しても育ってくれる野菜です。
■通年まき野菜
⑩パセリ
パセリは虫はつきやすい野菜ですが、すべての葉っぱが食べられてしまうことはなく、病気もなく、追肥も不要で、放置しても育ってくれる野菜です。
ある程度成長したあとは、茎ごと切り取って収穫しても、新しい芽がどんどん生えてきます。
今回育てたパセリの品種は「瀬戸パラマウント」です。
■ちなみに
この記事で紹介している野菜は全部「シェア畑 」というサポート付きの農園で栽培しました。
「シェア畑 」は、農耕具、種、肥料がすべて畑に用意されているうえに、農業アドバイザーが畑にいて、野菜を育てるいろいろなアドバイスをもらえます。
つまり、家庭菜園をやったことのない未経験者の方は、この「シェア畑」がおすすめです。
手ぶらで行けるサポート付き貸し農園【シェア畑】シェア畑のメリットやデメリットはコチラの記事で詳しく解説しています。